主催者、参加者が一丸となって安全な大会を目指しましょう
過去に1件、一般走行していたオートバイが参加者の自転車の車列に後方から接触するという大変残念な事故が起きてしまい、結果数名の怪我人が出てしまった事故がありました。この事故は、当時、公道を使用したサイクリングイベントの安全管理運営のあり方に大きな問題点をなげかけることになりました。
また本年、自転車イベントでの大きな事故もニュースになりました。
どうすれば参加者の皆さんに安全に、安心してサイクリングを堪能してもらうのか。
主催者は真摯にその問題に取り組まなくてはならないという責任を改めて考えるきっかけになったのです。
実行委員会では、こうした事故を分析し、回避するため様々な安全対策を施しています。
大会運営としての安全管理の充実
今大会も下記を中心とした安全対策を徹底します。
- コース内安全管理警備員の配置
- マップなどの充実
- コース内巡回ライダーの充実と効果的な運用
- 他の交通への告知看板の増設による告知啓発の徹底
まず、コース内の安全管理をさらに充実させるために、警備員を配置し、内容の濃い警備を行います。
危険箇所、主要交差点、エイドステーションの出入り口などに配置し、参加者の安全走行をサポートします。
次に、コース内巡回ライダーを配置し、万が一の不測の事態の発見、対応の強化を図るとともに、走行中の参加者への安全啓発(声がけなど)を積極的に行います。
そして一般の交通を利用されている方々にも告知物をできるだけ多く設置し、大会への注意と理解を促します。
サイクリスト側からできるロングライドイベントの安全対策「“早めの”気遣い」
実行委員会では、参加者の皆さんに対し、サイクリスト側からのアプローチを提案させていただいています。
それは「“早めの”気遣い」。
自転車を愛好している方には「他の交通へ気遣う精神」はかなり浸透していますが、そのニュアンスは意外にまちまちです。
例えば、車道の左端を走行中に後ろから来た車両に追い抜かれる場合、またはグループで一列走行時の対応など、それぞれの感覚ややり方に少しずつ違いが出てきます。
これが通常の個別サイクリングであれば問題もそれほど大きくないのですが、本大会のように多くの自転車が、町中を走るイベントとなると少し状況が変わります。他の交通にとって自転車を追い抜きやすい状況や、追い抜きにくい状況など、それはその場所や状況によって様々です。
追い抜いても追い抜いても、次々に遭遇する自転車に対しドライバーの方々が「またか…」と思ってしまうこともあるでしょう。この状況がもしかしたらドライバーに対していたずらにイライラを募らせているとすれば、最終的にそれが事故につながる可能性につながるかもしれません。
そんなリスクを少しでも減らすために、サイクリスト側からもそうした不要のイライラを軽減するアプローチが必要だと考えます。
そこで、主催者から参加者のみなさんへ、可能な限り下記の行動をお願いしたいと思います。
- 後続車が来た場合、速やかに追い抜かれるようにスピードを落としましょう
- 抜かれる際に「安全に追い抜き有り難う」という感謝の意を込めてハンドサインなどで挨拶をするなどのコミュニケーションを積極的にとりましょう
上記二点を、通常の安全走行への取り組みに一手間加え、普段よりももう一歩踏み込んだ、「“早めの”気遣い」として、自分だけでなく、前方に走っている、次の参加者のために積極的に行うことを提案いたします。
京都美山サイクルグリーンツアー実行委員会