京都府南丹市美山町

自転車の聖地プロジェクト

The Sacred places of Bicycles

自転車の聖地プロジェクトとは…

都会の喧噪から離れ、いつも気持ちよく走れる道。
そんな美しい田園風景とは、そこに人が住み、生活を続け、田や畑、山林を守り続けている姿そのものなのです。
自転車の聖地プロジェクトは、そんな豊かな田舎の風景を守るため、サイクリストに何ができるかを考えています。

このプロジェクトは、美山町(京都府南丹市)の住民と、自転車を愛するサイクリストたちとが手を携え、サイクリングにとって大切な環境、つまり町の文化や景観を守ることを目的としている、草の根に発する日本初のプロジェクト「美山自転車の聖地プロジェクト」から始まりました。
現在は、拠点の美山町だけでなく、全国の里山里海地域を始めとした、様々な環境を自転車を通じて守っていく活動へと広がっています。
大きな予算に頼らず、手の届く範囲のことをひとつずつ実行していくために、このプロジェクトに関わるすべての人が高い意識を持って取り組む必要があります。

サイクリストがまもる、
美しい日本の原風景。

京都美山に美しい道がつづく、その理由

例えば美山町内には大きな看板がありません。
なぜでしょうか? 何か条例などがある、というわけではありません。実は、地元の方々が美しい街道をまもるため、地区ごとに巨大広告塔などのために土地を貸さないなどの申し合わせをしているのです。

美しい田園風景、それは農家の日々の姿

美山町に来たら誰もが見ることのできる美しい田園風景。それは農家が守っている田畑の姿にほかなりません。しかし、もし彼らが農業を止めてしまったら…。
自転車の聖地プロジェクトでは、サイクリストにできる「風景をまもるための行動とはなにか」を考えます。

そこに住む人とサイクリストの交流を

そこに住む人々と交流するということは、その土地の文化や風土を理解することです。自転車の自転車の聖地プロジェクトでは、ウィーラースクールや様々な自転車イベント等を通じてサイクリストと地元住民をつなぐための様々なプロジェクトを企画しています。

京都美山を自転車で散策してほしい

京都府下で最大の面積を誇る京都美山町。実は、東西に約60キロ、南北に約20キロ。大きな勾配もなく、初心者のサイクリストでも走りやすい道が広がっています。
ゆっくり1日をかけて、京都美山を自転車で散策してください。なにか新しい発見があるかもしれません。

自転車の聖地プロジェクトが
生まれるまで

美山町と自転車の歴史

京都府南丹市美山町と自転車の歴史は、昭和63年(1988)の第43回京都国民体育大会(以下国体)のロードレースコースとして開催されたのが始まりとなります。
以後、美山町民と京都府自転車競技連盟が協力して開催される「美山ロード(正式名称:京都美山サイクルロードレース)」として毎年5月末に開催される全国でも貴重な「公道レース」として現在に至っています。
過去には、昭和62年(1987)の国際ロードレース京都大会や、平成5年(1993)の全国大学対抗選手権自転車競技、平成15年(2003)の全日本実業団対抗サイクルロードレースが開催されるなど、数々のビッグレースが行われた歴史もあります。
美山ロードは、国体ロード競技の京都府予選としての役割のみでなく、自転車競技に経験のない初心者から経験者まで、老若男女が楽しめるレースイベントとしての歴史を刻んでいます。

地域にとって価値のある大会を目指す

歴史ある大会でありながら、同時に数々の問題も浮き彫りになっていました。
まず「地域への経済効果」が少ないことです。
大会に出るために近畿圏を中心に多くの選手が集まるにもかかわらず、宿泊や飲食などはほとんど無く、実際に町にお金が落ちることはあまりありません。さらには、試合に来てそのまま帰る選手ばかりで、当然町民と選手との交流もありません。そしてついにはこの大会を大事に思う町民も少なくなり、町の交通規制等への理解も薄れていきました。
この歴史ある大会を、町のこれからに活かすために、「自転車」をキーワードにした活動の開始が急務だったのです。

自転車の聖地プロジェクトの誕生

2011年、町内の各種団体が集まって、「美山自転車の聖地プロジェクト委員会」が発足。自転車を通じて、町を活性化しようという動きが全町で始まりました。 当時、全国的にも「聖地」と銘打って、サイクルツーリズムを始めた地域はなく、美山町のこの取組が最初の事例となります。

自転車の聖地
プロジェクトの成果

2010年〜
美山銀輪マップの作成
美山町内のサイクリングポイントを紹介するマップ
CYCLEMODEへの出展
ウィーラースクールジャパンの本拠を美山町に置き、本格的に全国へ展開する
ウィーラースクールin美山がはじまる
2012年〜
美山サイクルステーションの設置(26ヶ所)(※町内全域に設置したものとしては全国初)
バイクハンガー、無料貸出のポンプや工具
京都美山サイクルロードレース改革
参加者を800名から1,300名に拡大、名実ともにファミリーで楽しめる大会へ
京都美山サイクルグリーンツアーの誕生
これまでにないイベント「京都美山サイクルグリーンツアー」を企画し成功させる
以後、超人気イベントに成長
田んぼ交流イベントを開始
2014年
町内の組織としてのプロジェクトは発展的解散をし、以後は個人グループによる活動に変化
2015年
サイクリングを通じた交流拠点施設「CYCLE SEEDS」建設計画を開始
当時珍しいクラウドファウンディング等で全国から800万円を集める
2016年〜
CYCLE SEEDS完成、運営開始

シェア・ザ・ロード

お問い合わせ・事務局

自転車の聖地プロジェクト事務局
〒601-0754
京都府南丹市美山町和泉小橋ノ本16-1
CYCLE SEEDS Kyoto Miyama内
090-5248-0055(平日9:00〜17:00)


(タイトルに「聖地問い合わせ」とお書きください)