CYCLE SEEDS
[サイクルシーズ]
自転車の種(たね)
自転車を愛する人、その土地を愛する人、
すべての人が笑顔で集える場所。
そして、
いろんな夢の種をまく場所。
それが、
CYCLE SEEDS 自転車の種(たね)。
小さな子どもから大人まで、
ひとりひとりがまいた夢の種が、
いつしか、大輪(車輪)の花となりますように。
自転車のまち「美山町」に新しい拠点を
日本でもめずらしいかやぶきの里として有名な、日本の原風景が色濃く残るまち京都府南丹市美山町。
このまちは、1988年の京都国体で自転車ロードレース大会のコースに選ばれたことを機に、全国でもめずらしい一般公道を使った自転車レース、通称「美山ロード」を四半世紀以上のながきにわたって毎年開催してきました。しかし長年にわたり、住民とサイクリストの交流もそれほど見受けられず、自転車のまちというにはほど遠いものがありました。
2009年、全国で子ども向け自転車教室ウィーラースクールを開催するブラッキー中島が大阪から移住したのを機に、美山に住民とサイクリストのさらなる交流を促進するため、自転車を通じた地域振興を目指した「自転車の聖地プロジェクト」を5年前に発足させました。サイクリングマップなど情報の整備にはじまり、町内各所へのバイクハンガーや無料レンタル工具などの整備、美山でオンリーワンのサイクルイベントの企画などの様々な取り組みを行い、「自転車が楽しいまち」づくりを通じた町内の活性化と人口増加を目指しています。
2014年、自転車の聖地プロジェクトのこれまでの活動のひとつの到達点として、サイクルステーション建設計画がスタートします。
この計画は、これまでの聖地プロジェクトの取り組みをさらに進め、サイクリストとまちの人をつなぐ、情報発信をはじめとした様々な機能をあわせ持つ交流拠点としての施設をつくることです。これまでのサイクルステーションよりも一歩前に進んだ施設をつくる、その施設こそが、CYCLE SEEDS(サイクルシーズ)なのです。
CYCLE SEEDSは、自転車だけでなく美山の資産である自然体験や農業体験、そして文化体験など多くのコンテンツを生み出す施設であり、また、サイクリストと住民の単なる交流にとどまらず、双方が本当の意味で親しくなり、互いのことを大切に思うことのできる「場」を創り出すことを目的としています。
2015年、建設資金をクラウドファウンディングで広く募集。
企業や、個人など多くの賛同者から多額の資金を集めることに成功し、12月に着工、ほぼセルフビルドで工事は進行し、当初の5月1日オープンから遅れること5ヶ月。とうとう2016年10月竣工に至りました。
Visual Identity Program
Designer Blacky Nakajima
Designer Hiroe Shinkai
美山サイクルステーションプロジェクト Miyama Cycle Station Project